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スウェーデン出張報告2(高い国際競争力の秘密)

スウェーデン出張報告2>(高い国際競争力の秘密)

スウェーデンは、EUの中でも、トップクラスの抜群の国際競争力を保持しています。
その秘密を高官に聞いてみました。日本とは、かなり違ったアプローチだと思いました。

スウェーデンの高い国際競争力の秘密

1.創造力強化による経済危機克服法(スウェーデン方式)

(国内産業空洞化、失業、賃金下落をもたらすグローバリゼーションを乗り越えるための方法を聴いた際の答え)

新規産業を立ち上げ、国内競争力を最大限に上げていかねばならない。その際、注意せねばならないのは、落ちゆく旧産業や問題企業を保護してはならないことだ。(この観点から、米国がGEを救済したことや、日本がJALを救済したことには、かなり批判的でした)
言い換えれば、企業競争分野においては、あくまでも市場原理と小さな政府主義を貫くべきだ。
そして、基本的な視点は、「あくまでも労働者個人を守る(失業保険や職業訓練等で)」ことに徹するべきだ。この確固たる方針を堅持することによってのみ、労働者を新規分野の挑戦に向かわせることができる。
同時に、適切な危機感を持ちつつ、時代の新たな挑戦に勝つことができる。つまり、スムーズな新産業への労働移動が可能となる。
スウェーデンでは、(80%の組合加入率を誇る、ちなみに日本の組合加入率は20%以下)労働組合がこの原理を深く認識しているため、国民の理解を得やすい。また、国民も、失業しても手厚い社会保障という制度をバックにして、不安に陥ることなく新規の技術やサービス等の開発に従事することができる。(高福祉・高負担のモチベーションがここに結実している)
このことがスウェーデンの新産業を切り開いていく基盤ともなっている。EUにおいても、スウェーデンが最高度の国際競争力を保持しているのは、このような理由によるのである。

2.プレ・スクールの重要性・・・創造的発想力の基盤

(イノベーションの基礎である創造的な発想力強化の秘密を聴いたときの答え)

スウェーデンの研究によると、時代の挑戦に勝ち抜くための創造的な発想を持つには、小学校教育以前のプレ・スクール期での「豊富な遊びや体験を通じた、自由な発想ができる教育」が極めて重要だということである。
この自由な発想教育は、その後の学習能力を一気に高めることになるからである。
さらに、大学授業料無料化や、「無料ゆえ、好きな時に高校や大学に入れる制度」(ちなみに、高校卒業からダイレクトに大学に入る人の割合は、わずか18%のみ)が、クリエイティヴで自由な発想を生み出すのに大きく貢献している。


           つづく
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